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デビット・スプレッド

デビット・スプレッドの狙い

「デビット・スプレッド」のデビットとは、オプションを売ることによって受け取るプレミアムの合計より、オプションを買うために支払うプレミアムの合計の方が大きいことをいいます。


狙いを知る

したがって、デビット・スプレッドとは、オプションの売りと買いの組合せのポジションで、プレミアムが”ネットの支払い”になっているものをいいます。要するに、クレジット・スプレッドの逆です。
同限月の異なる権利行使価格のスプレッドのポジションのことです。


コールの場合は、アウト・オブ・ザ・マネーの権利行使価格のコールを買うのと同時に、それにより高い権利行使価格のコールを売ります。 買いと売りの枚数の比率は1:1です。


プットの場合は、アウト・オブ・ザ・マネーまたは、ややアウト・オブ・ザ・マネーの権利行使価格のプットを買うのと同時に、それより低い権利行使価格のプットをうります。 買いと売りの枚数の比率は同様に1:1です。


このポジションは、オプション満期日において、原資産である日経225が14000円以上であれば、最大利益38万円(=(14000-13500+225-345) x 1000)を得ることができます。 13500円以下であれば、損失は12万円(=(345-225) x 1000)で、これが最大可能損失額です。


デビット・スプレッドにおいてコールを用いる場合は、相場(原資産)が上昇することを期待しています。
ところが、実際の相場はどれくらいの規模で上昇するかわかりません。つまり、単純なコールの買いよりもデビッド・スプレッドの方が、勝率が高いのです。


たとえば、「13500-コール」の買いだけだと、満期日に134845円で収益はトントンですが、下記の図のデビット・スプレッドだと、22万5000円の利益になります。 もちろん、思惑(予想)に反して相場が上昇しない場合は損失にる、という点においては、単純なコールの戦略と同じになります。

デビッド・スプレッドの例

デビッド・スプレッドを仕掛けるタイミング

タイミング

デビッド・スプレッドを仕掛けるタイミングは、基本的に「オプション買い」と同じです。


まず、買うオプションを選択します。その後で売るオプションをヘッジとして仕掛けるだけです。 「オプション売り」は、あくまで「オプション買い」のコストを安くするために行います。


たとえば、「2005年2月限 11500-コール」を1枚180円で買ったとします。その後で、それよりアウトの(権利行使価格の高い)同限月コールを同じ枚数売ります。 この場合は、「2005年2月限 12000-コール」を1枚売ることになります。これが60円で売れたとします。 買いと売りのネットのプレミアムは「支払い」(デビッド)になり、180円-60円=120円です。
単純に「11500-コール」を買うだけよりも60円安くなります。コストが安くなるというだけで、日経225が上昇することを想定して仕掛ける「コール買い戦略」と同じなのです。 プットを用いる場合は、コールと反対です。すなわち、プットのデビッド・スプレッドを仕掛けるタイミングは「プット買い戦略」と基本的に同じで、日経225が将来、下落するという予想のもとに仕掛けます。


単純な「プット買い」よりもコストを安くするために、売りと組み合わせて取引します。 まず、買うべきプットを選択します。その後で、売るべきプットを決めます。この場合、売るべきプットは、買うプットの権利行使価格よりアウトの(権利行使価格の低い)ものを選びます。 たとえば、「2005年2月限 11000-プット」を1枚190円で買ったとします。その後で、「同限月 10500-プット」が1枚60円で売れたとします。


イン・アウト・スプレッド

デビッド・スプレッドの変形として「イン・アウト・スプレッド」があります。
実は、こちらのほうが多くの点で、単純なデビッド・スプレッドよりも優れているのです。 イン・アウト・スプレッドとは、イン・ザ・マネーの買いと、同限月のアウト・オブ・ザ・マネーの売りの組合せです。


デルタはイン・ザ・マネーが最も高いため、相場の方向性に賭けるオプション・ポジションを建てる場合、相場の思惑が当たったときに最も大きな利益が期待できるのはイン・ザ・マネーの「オプション買い」です。


しかし、イン・ザ・マネーのオプションはコストが高いため、同時にアウト・オブ・ザ・マネーのオプションを新規売りすることにより、売買コストを低く抑えることができるのです。 この戦略は、以下の点で日経225先物を売買するよりも優れています。


1.日経225先物売買の証拠金より低い売買コスト
2.大相場でなければ、先物と同じ程度の利益を享受できる
3.損失が限られている


では、具体例としまして下記の図を見て下さい。

イン・アウト・スプレッドの例1

ポジションの最大可能損失額は、23万円(=(575-345) x 1000)で最大利益は27万円(=(13500-13000+345-575) x 1000)です。前述したデビッド・スプレッドのポジションだと、日経225が770円上昇しなければ最大利益を得られません。 ところが、上記図のイン・アウト・スプレッドのポジションだと、270円の上昇で最大利益となるのです。


また、相場の予想に応じて、下記の図のような権利行使価格を選択することができます。

イン・アウト・スプレッドの例2

このポジションの最大可能損失額は35万円(=(575-225) x 1000)で、最大利益は65万円(=(14000-13000+225-575) x 1000)です。


次は「レシオ・スプレッド」について

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